2016年5月7日(土)
「山河ノスタルジア」
シネリーブル梅田
ジャ・ジャンクー監督の作品は何時も鑑賞後に、余韻が強烈に残って引きずられてしまいます。
客観的な視点でドキュメンタリー番組のような距離感、文章では表現出来ないけど映像の独特の色彩感と空気感が印象的過ぎて...
ストーリーは覚めた視点から見てる感覚を受けるので、鑑賞してる方も登場人物になりきった視点でなくて撮影のカメラの一歩距離を置いた視点になって登場人物を観察してる気分になります。
ストーリー的には 1999年、2014年、2025年と時代の移り変わりを一人の女性と、離婚してオーストラリアに移住した息子の物語になるのかしら。
葉倩文(サリー・イップ)の「珍重 」が効果的に使われていて、すべての時間を繋いで作品を何処か懐しい雰囲気にさせてました。
この作品は、映像と音楽の空気感の印象が強かったなぁ...
そういえば今気づいたけど、ジャ・ジャンクー監督って昔人々の生活をリアルに描いたり問題あり過ぎたので中国では撮影禁止になって海外の資本で撮影は隠し取りみたいな感じだったのだけど、いつの間にか認められてる雰囲気(もしかしたら今も禁止かもしれないけど)になってるなぁ。
裏事情とか詳しくないから謎だけど、他の作品で見た事ある中国の役者さんいるし??( ・ั﹏・ั)
初めて見たジャ・ジャンクー作品は貧しい若者を描いた「青い稲妻」でした。
効果音とかBGMも無くて、離れたところから普通の家電製品のようなハンドカメラを回したような映像。
主人公の青年二人が栄養失調のガリガリの骨と皮状態で、役者でなくて本当に中国の貧しい若者の印象を受けました。
リアリティ有り過ぎで凄い衝撃を受けて今でも忘れられないなぁ。
「山河ノスタルジア」予告編
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