帰ってきたヒトラー

2016年9月6日(火)

「帰ってきたヒトラー」

塚口サンサン劇場

現代にタイムスリップしたヒトラーが、姿がソックリ過ぎ&過激な演説が共感を呼んでテレビでの人気芸人になってしまうお話し。

こんなあらすじだと、ドタバタコメディだと思いそうだけど、作ったお国は真面目なドイツなので今の社会風刺の色々と考えさせられる作品でした。
原作はドイツでベストセラーになった小説だそうです。

タイムスリップして現在に来てしまったヒトラーは、撮影で我が国ドイツがどうなってるか全国各地を周り普通の人々から生活の不満とかを尋ねてたり、登場人物の現況とかを知ったりしてヒトラーなりの感じた事を過激な思考で演説して切り込んでました。

ヒトラーの時代はドイツ人以外=ユダヤ人だけど、現在は移民。
遠く離れた島国の日本在住なので、移民の人々が溢れかえって共存してる環境は正直ピンとは来にくいのですが....
映画の中だけど、ドイツの普通に生活してる人々の話を聞けたような気がしました。

ヒトラーが一時期お世話になった露天の雑誌売りのスタンドで普通にトルコ人向きの雑誌(新聞?)が売られてるのをヒトラーが反応してるシーンを見て、以前観た「おじいちゃんの里帰り」がおじいちゃんがドイツに出稼ぎに来てるトルコ人で、トルコ人が物凄く多くドイツに住んでいるのを知った事を思い出しました。

そして、ヒトラーみたいな思想の人が指導者になってドイツ国民に受け入れられる可能性があるのも感じて、怖さも有ったなぁ...
最後の方は結構頭が柔らかくなった?ような気はしたけど...

コメディを観るつもりがドイツの「今」を考えさせる作品を観ました。

◆公式サイト◆


◆予告編◆