2016年8月20日(土)
「シアター・プノンペン」
シネリーブル梅田
カンボジアの首都プノンペンに暮らす女子大生のソポン。
彼女には、厳格で厳しい軍人の父、そんな父に黙って従う母と素直な弟が居た。
(この弟役の子キラキラと凄く綺麗な顔に、鍛えられた筋肉だったけどアイドルかしら???)
父に結婚相手まで勝手に決められそうになり反抗してボーイフレンドと夜遊びの日々。
そんな彼女の行動が母を更に悩ませてしまい、精神的なストレスが重なり体調もすぐれなくなっている状態に...
ある日、古い映画館に迷い込んで無人の劇場で上映されてたのはポル・ポト時代の古い作品で、主演女優は彼女の母!!
俯いてずっと暗い表情をして耐えている今と違いスクリーンの母は明るく輝いていた。
上映していたのは、この劇場の持ち主で彼女がバイクを停めるのに利用していた駐輪場の管理人の男性だった。
母の大ファンで懐かしんで上映してたが、戦乱で最後のリールが行方不明で作品は未完の状態。
母に昔の明るさを取り戻してほしいと、彼女は男性と共に作品の続きを作り完成させる決心をする。
東西冷戦で世界中が歪んでいたあの頃、ポル・ポトのクメール・ルージュがプノンペンを占領して人々を僻地に強制労働で隔離状態にしてたのが40年ほど前。
あの時代が心の傷になって残る人々と、後の時代の人達が一緒になって今のカンボジアが有るんだなぁってのを凄く感じました。
主人公の女の子が前向きで明るくて、これからのカンボジアの希望みたいなのを感じて爽やかな後味の良い明るい作品なのに、そんな事を考えると思わず泣いてしまったㅠㅠ
外国の人で無くカンボジアの女性監督さんだからなのか、悲惨な過去を乗り越えて明るく前向きに生きていこうというカンボジアの人々の希望みたいなのを感じる作品でした。
◆予告編◆
◆公式サイト◆
◆作品データ◆
原題:The Last Reel
製作年:2014年
製作国:カンボジア
監督:ソト・クォーリーカー
【キャスト】
マー・リネット:ソポン
ソク・ソトゥン:シアター・プノンペンの主人
トゥン・ソーピー:ソポンの父
ディ・サーベット:ソポンの母
ルオ・モニー:ソポンのボーイフレンド
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