バーンスタイン シアターピース「ミサ」

2017年7月15日(土)

第55回大阪国際フェスティバル2017
バーンスタイン シアターピース「ミサ」
~歌手、演奏家、ダンサーのための劇場用作品~

開演:14:00

@フェスティバルホール


...リアルがバタバタしてて&夏場の体調不良で又もや更新止まりました(ーー;)

基本、開店休業中のまったり更新状態で申し訳ありません(汗)

みちよしさん渾身のバーンスタイン「ミサ」。

今回は珍しく記念的な作品なのでフェスティバルホールの入口も撮影。


時間の進行も貼紙されてたので目安になり助かりました。

この「ミサ」は簡単に言うなら凄く大勢の人(オーケストラ、声楽家、合唱団、バンド、バレエダンサー、子供たち(ミュージカルスターを夢見る子たちかな??)etc...が
関わっていて大スケールの皆の力が一つになっている舞台でした。

そして!!キリスト教(ユダヤ教にもなるのかな?)の概念が根底のテーマもそうなんですがスケールが大きすぎて感想書くのが不能になるという (;´Д`)

そんな訳でまじめに感想を書くと無理すぎるので、大フィルのミーハー邪道鑑賞者視点での感想を書こうと思います。

...というかそれしか書けないし(;´Д`)

Twitterの事前情報で、管楽器は舞台の左右の花道の空間に配置と知り不安感が・・・
私の席は普段ならガン見に最適な2階サイドのLブロックの前の一列並び席でした。

「運がよければ見下ろす形での超至近距離、運が悪ければ死角で見えないかなぁ???」

と、ホールに到着して自分の席に着いたら予感的中!!!

確かに私の下手サイド1列席は木管チームの超至近距離!!
(大島さんが練習する姿を座席に席に移動する時に確認)
だけど、座席に着いたら愛する木管チームが真下の近いところにいるのに死角になってしまい姿は確認出来ず状態でした。゚(゚´Д`゚)゚。

ちなみに金管チームはお向かいの上手花道に配置されていました。

このBlogを読んでる方なら分かるとは思いますが、大フィルは木管命!!!!
(しかも、演奏する姿に萌えながら鑑賞)なので音だけ鑑賞になってしまって悲しかった...(´;ω;`)ウッ…

入場する時と休憩時間に立ち上がって通路を移動する時に何気ないフリして頑張って身を乗り出して音出ししてる姿見ただけ(ノД`)・゜・。

休憩時間に毎度恒例の浅川さん&大島さんの親子のようにラブラブしてる姿を確認出来たのが救いでした(笑)

結局誰が演奏してたのか謎という・・・

視点が邪道人間なのでどうしても横道にそれてしまう。
木管が見えないと言うだけでこんなに文章量を使うとは(汗)

こちらがチラシになります。

私が持ってるのはこの2種類です。
上が最初の方でもらったチラシで下が本番前付近に配布されたチラシです。

「これはミュージカルかーーーーオペラかーーー??」

がキャッチコピーになっていて、この曲は分類的にどっちだろう?

と言われてるけど、私的には聖書の内容がテーマになっているバッハの「ヨハネ受難曲」とかの曲が近いかなぁ〜って感じました。

その要素が根底にあって更に現代の要素を入れて バーンスタインが発展させたように感じました。

バーンスタインがユダヤ人で、熱心なユダヤ教徒だった父親が亡くなった後にこの舞台を作ったとパンフレットに有りました。

バーンスタインがユダヤ人なのが根底にあって、枷が外れて「神」という存在を考えてこんな舞台が出来たのかなぁ??って感じました。

私はキリスト教に余り詳しくは無くて上手く説明が無理なので以下にこの舞台のプログラムに書かれてた演奏曲を書いておきます。

私が、聖書の内容がベースになってると感じたのが少し伝わるかな???
多分(ーー;)
********************

第1曲/ミサの前の祈祷
1.アンティフォナ(交誦):キリエ・エレイソン
2.賛歌と詩編「シンプル・ソング」
3.レスポンソリウム(応答誦)「アレルヤ」

第2曲/第一入祭文
1.序の祈り
2.三重の三声カノン:神、汝らとともにあれ

第3曲/第二入祭文
1.父の名において
2.集会のための祈り「全能の父よ」
3.救世主の顕現

第4曲/告解
1.告白の祈り
2.トロープス(進句)「わからない」
3.トロープス(進句)「気楽にやろうぜ」

第5曲/瞑想 第1番

第6曲/グローリア 栄光あれ
1.グローリア・テイビ(神に栄光あれ)
2.グローリア・イン・エクセルシス(いと高きところに栄光あれ)
3.トロープス(進句)「人々のなかばは」
4.トロープス(進句)「ありがとう」

第7曲/瞑想 第2番

第8曲/使徒書簡「主の御言葉」

第9曲/福音書 説教「神は云われた」

第10曲/クレド、信仰告白
1.クレド・イン・ウヌム・デウム(唯一なる神を信ず)
2.トロープス(進句)「われは信ぜず」
3.トロープス(進句)「急いで」
4.トロープス(進句)「終わりなき世」
5.トロープス(進句)「われ神を信ず」

第11曲/瞑想 第3番(深き淵より 第1部)

第12曲/オッフェルトリウム(奉献誦)(深き淵より 第2部)

第13曲/主の祈り
1.われわれの父
2.トロープス(進句)「われ往かん」

第14曲/サンクトゥス(聖なるかな)
第15曲/アニュス・デイ(神の仔羊)

第16曲/聖体分割式「万事壊れる」

第17曲/平和:晩餐式「シークレット・ソング」

********************

確かこの舞台が作られたのはベトナム戦争など東西冷戦の時代で世界中が闇に覆われた時代だったそうです。

司祭(この舞台ではバーンスタイン本人の象徴)の前でストリートコーラスのオペラ歌手の方々の独白の歌が、それぞれの人々の気持ちを歌い綴りクラシックのキリスト教題材曲では「過去」⇒「現在」に置き換えて捉えてました。

何故か関西弁の独白の歌があったのがなんともみちよしさんらしかったなぁ(笑)

みちよしさんは大フィルに居たときに大フィルに地元「大阪らしさ」を前面に出すことにすっごくこだわってたww

そして、悲惨な世の中なのに神は何故現れて救ってくれなかったのか嘆く歌を歌う歌手もいました。

人々の現状の嘆きを聴いていて司祭はどんどんと世の中に絶望を感じていき、ついに教会の聖具をこわしてしまう。

だけど、最後に白い衣装を着た子供が同じく白い衣装を着たフルートの井上さんの伴奏で滑り台の上から登場し、明るい歌声で歌って滑り降りて今まで の陰鬱とした舞台の雰囲気を一転させました。

ストリートダンサーなど、舞台はグレーの世界で統一されたのにラストに登場した子や子供たちは真っ白な衣装。

「子供たち=将来の希望」

だったように感じます。

この作品がキリスト教文化の欧米では公演されるのが難しいのも、キリスト教徒で無い私でも存在を疑問視する場面があったりするのでなんとなくは理解できるけど、バーンスタイン自身の宗教観と絶望とだけども世の中の将来への希望が伝わって来て色んな人に見て欲しいなぁ~って感じる舞台でし た。

ミーハー人間なので、マーチングの場面で見知ってる奏者の方々が演奏しながら舞台を歩いたり(指揮者の角田さんが隠れキャラで居たしww)

クラチームが絶望する司祭の周りで演奏したりと個人的に見所シーンも満載で一人ニヤニヤと喜んでしまったです(ーー;)

バレエダンサーの群舞でよく見れば男同士や女同士の組み合わせが有ったのも
「現在」を表現してるのかな???
バーンスタインはバイだったらしいし・・・

こんな作品を舞台化するのは本当にすっごく大変だった思います。

みちよしさん、出演者&奏者の皆様や裏方の皆様etc...実現してくれてありがとうございましたm(_ _)m

◆井上道義さんのBlog◆

◆大阪国際フェスティバルの公式Blogー「ミサ」のカテゴリー◆

◆オーボエトップの浅川さん家のBlog◆

私の席からは死角だったので見えなかったけど、カーテンコールの時に浅川さん撮影してたのね(笑)


◆角田さんマーチング◆

◆ふなもんさんTwitter◆

◆角田さんTwitter◆

◆久貝さんTwitter◆

◆合唱の指揮&指導の福島さんBlog◆

◆プログラム◆

音楽:レナード・バーンスタイン

テキスト:ミサ典礼文、スティーブン・シュウォーツ、レナード・バーンスタイン

総監督・指揮・演出・字幕訳:井上道義

司祭:大山大輔(バリトン)

ストリートコーラス:
ソプラノ・・・小川里美、小林沙羅、鷲尾麻衣
メゾソプラノ・・・野田千恵子、幣真千子、森山京子
アルト・・・後藤万有美
カウンターテナー・・・藤木大地
テノール・・・古橋郷平、鈴木俊介、又吉秀樹、村上公太
バリトン・・・加耒徹、久保和範、与那城敬
バス・・・ジョン・ハオ
ボーイ・ソプラノ・・・込山直樹
ファルセット・コーラス:奥村泰憲、福島章恭、鈴木大地

合唱:大阪フィルハーモニー合唱団

管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団(コンサートマスター:崔文洙)

副指揮:角田鋼亮

合唱指揮:福島章恭

ミュージック・パートナー:佐渡裕

********************

以下
キッズコールOSAKA、従者(助演)、堀内充バレエプロジェクト、大阪芸術大学
舞台芸術学科舞踏コース、ロックバンド、ブルースバンド、サクソ フォン、オ
ルガン、スティールパン、スタッフの方々は余りにも人数が多いので省略します
m(_ _)m



◆おまけ◆
Instagram用に画像加工したら耽美系列が好きな腐の人臭プンプンさが漂う感じになってしまった