2017年5月21日(日)
大阪フィルハーモニー交響楽団:大ブルックナー展Vol.6
@兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
みちよしさん/大フィルの芸文で1年に2回演奏されてる「大ブルックナー展」シリーズは今回の9番で最終回ㅠㅠ
最後なので振り返ると「大ブルックナー展」はこんなスケジュールで演奏されました。
Vol.1:2015年1月24日(土)第8番 ハ短調
Vol.2:2015年6月27日(土) 第7番 ホ長調
Vol.3:2015年12月5日(土)第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
Vol.4:2016年6月25日(土)第1番 ハ短調
Vol.5:2017年1月21日(土)第5番 変ロ長調
Vol.6:2017年5月21日(日)第9番 ニ短調(ノヴァーク版)
よく見たら、2番と3番と6番が無いよね...うん
まとめてて全曲演奏で無かったことに気が付きました(汗)
このシリーズは、今まで芸文で演奏をしなかった大フィルが定期的に演奏会をするようになったので意義はそれだけでも大きかったなぁって思います。
大フィル=朝比奈さん=ブルックナーでは有るけども、ブルックナーの曲を日本で始めて演奏したのが宝塚交響楽団で、芸文の有る西宮北口とはすぐそばの街。
そんなゆかりの地でのブルックナーのこの演奏会は大フィルにとって特別なのか、毎回明らかに普段の大フィルよりも気合いを感じる情熱的な演奏で聴いてる私もテンションすっごい上がりました。
みちよしさんは、常日頃過去の伝統の「大フィル=ブルックナー」にオケも観客も固定概念に囚われ過ぎてて、「今」の大フィルの個性、大阪の街に合ったプログラムをやるべきだと昨シーズンまで大フィルにいた時に言ってました。
それなのに、ブルックナー特集は矛盾してるかも知れないけど、過去を振り返って「今」を知るって云うのかな?今の大フィルメンバーだから演奏出来るブルックナーだったと思います。
みちよしさんが来たお陰で、大フィルの演奏に気迫を感じるようになって良くなったように感じるので、みちよしさんが意識改革した大フィルを尾高さんがこれからどう育てるか楽しみです。
一見温厚な常識人のように見えるけど、あのキテレツなみちよしさんの親友だから只者では無いとは思ってます(笑)
ブルックナーを2日連続鑑賞はキツイなぁ...とは思いつつも、実は王道ながらもブルックナーは9番が1番好きなので遂にキタ━━ヾ(゚∀゚)ノ━━!!って気持ちで楽しみにしてました((o(´∀`)o))ワクワク
記憶力が悪いので当日にチケ見るまで席がどの当たりか分かってないのだけど、前日の京響と同じように席は前の方でした。
でも、芸文は残響が無さ過ぎホールだから買った時の私の心境は後ろより前の方がマシと思ったような気がする...
実は「視界が開けてる」&「遅れても他の人の前を横断して気を使わなくても良い」から通路の真横席をよく取ります。
今回も通路の真横席(ーー;)
だけど、一つ忘れてた事が...
「大フィルは爆音」だと云う事を...
「ノリが命」で皆ノリノリの
うぉぉぉー!!!
って演奏するから、爆音過ぎて音が逆に分からないのよねぇ...
「音がデカっ!!」と、圧倒される超ド迫力のブルックナー9番でした。
話は最初に戻り、今回のプログラムは...
ショーソン:詩曲 作品25
マスネ:タイスの瞑想曲
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調(ノヴァーク版)
ソリストは前橋汀子さん
だったのですが、みちよしさんのこの演奏会終わってからのBlogの記事↓↓↓
で判明したのですが、2014年に癌から復帰したN響の演奏会とプログラムもソリストも全く同じだったそうです。
また今日の演奏プログラムは奇しくも3年前、僕が癌でやせ細っての復帰コンサートをやった2014年10月のものそのままにしてもらい、大きな弧を描いたような時間軸を持つ事が出来た。
あの時はヨレヨレで立っていることもやっと、声は殆どでなくて、N響の練習は1日のみ。
素晴しかった記憶がある。勿論前橋さんがソリストだった。
...で、この演奏会のN響のページ↓↓↓
確かに全く同じプログラムΣ(゚Д゚)
その時のみちよしさんのBlog↓↓↓
今回の「大ブルックナー展」シリーズの最後の9番は、癌から復帰した再スタートとも云える時の演奏会のプログラムで、大フィルだけで無くてみちよしさんにとっても原点回帰の「今」を表す演奏会だったのね...
前半は前橋汀子さんがソリスト。
ショーソン「詩曲」と、マスネの「タイスの瞑想曲」でした。
前橋さんを初めて生で拝見したのですが、縦巻きロールにデッカイおリボン付けてて少女のような髪型に正直驚きましたΣ(゚Д゚)
演奏を聴いたら、派手さは無くて繊細で丁寧な演奏で品も有って、まるで清楚で上品なお嬢様を思わせました。
多分、少女のような綺麗な心で年を重ねられた方なんだろうなぁ...
そんな印象を受ける演奏でした。
後半はメインのブルックナー9番。
この日の大フィルの演奏は席が前過ぎたのも有ったけど、普段よりも更に爆音で熱い思いがすっごく伝わって来る演奏でした。
音の本流に巻き込まれて流されてしまったし...
ごぉぉー!!と、ブラックホールに吸い込まれて後には静寂な宇宙空間が広がったような...
演奏終わった後のみちよしさんの満足そうな表情とガッツポーズが印象的だったです。
でも、なんとなーーく大フィルでやりたかった事がまだまだ有ったんじゃ無いのかな??って感じたのは考え過ぎ???
満足げだけど、含むモノも有ったような印象を何故か受けた(ーー;)
「大ブルックナー展」シリーズは終わってしまったけど大フィルが芸文で定期的に演奏するのは続けて欲しいなぁ〜
...みちよしさんが密かに指摘してたように響きはアレだけど(汗)
私的にはそれ以上に冬のクローク&トイレが狭いゾーンに固まって設置されてる為に人がギュウギュウで皆殺気立って紛争になるのが苦手なのよね(小声)
◆大フィルのTwitter◆
「大ブルックナー展」完結。
— 大阪フィルハーモニー交響楽団 (@Osaka_phil) May 21, 2017
第1回は、病からの復帰直後の井上道義でしたが、元気に全公演終えることができたこと、毎回大勢のお客様にご来場頂けたことに心より感謝いたします。また、集中的にブルックナーに取り組む貴重な機会を与えて下さった主催の兵庫芸文センター様、ありがとうございました。 pic.twitter.com/VZSZg17x8D
◆プログラム◆
コンサートマスターは田野倉さんとなってるけど、崔さんがコンサートマスターで紙が入ってました。
<出演>
指揮:井上道義
ヴァイオリン:前橋汀子
<曲目>
ショーソン:詩曲 作品25
マスネ:タイスの瞑想曲
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調(ノヴァーク版)
◆アンコール◆
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番より ガヴォット
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