2016年11月15日(火)
「北口大輔_眼前垂涎必然バッハとセレクションvol.1」
@ヒビキミュージックサロンリーヴズ
センチュリー首席チェロ奏者の北口大輔さんの無伴奏演奏会でした。
感想は一言で言うと「北口さん、ヤッパリ凄い!!Σ(゚Д゚)」でした。
今回初めてプログラムを見て知ったのは、北口さんが編曲もやられてる事。
1曲目のパイプオルガンで有名(嘉門達夫との「鼻から牛乳〜」とも)なバッハの「トッカータとフーガ」を北口さん編曲のチェロで演奏。
勿論暗譜。
今まで編曲されるのを知らなかったから1曲目からビックリΣ(゚Д゚)
曲も演奏も凄かった...
演奏後に北口さんの挨拶でこの曲は実はバッハの作曲では無くて弟子のオルガン奏者ではないかと言われてると説明されてました。
バッハにしては曲の構成が単純過ぎるのだそうです。
この後、バッハの曲を演奏されたけど確かに他の曲に比べて複雑さが無いなぁって感じました。
2曲目がバッハの無伴奏チェロ組曲3番。
この曲はバッハ自身が書いたのは見つかって無くて、2番目の弟子である人の書き写したのしか見つかっていないそうです。
何でもコレが悪筆で、「これはこうかな??」と推測して考えてまとめたのを前回は演奏したけど、最近読んだ本で
「バッハの信望者で有り、弟子で有る彼女が書き写し間違いは有り得ない」
と書かれていて試しにその通り演奏してみたら弓の運びとか表現とかうまい具合にピッタリとハマったらしいです。
そんな訳で、この日の演奏会では元の楽譜に忠実な曲を演奏されました。
勿論、この曲も暗譜で演奏されてましたが、この1曲を人前で演奏するに至るまでに色々と練られてるのが伝わりました。
本当に聞けば聞くほど表現が細かく複雑になってて
「バッハ凄いΣ(゚Д゚)」
と、偉大さを再認識。
この北口さんの演奏会の後、バッハ繋がりでチョット前に購入したフルート奏者エマニュエル・パユのバッハのアルバムが現在マイブームになってます(笑)
3曲目がY.タマムラさん(玉村洋平さん)作曲の
無伴奏チェロのための「スプリング・レイン」
が演奏されたのですが...
作曲者の玉村さんいらしてて立ち上がって挨拶したのですが...
何と!!私と席が超近くの人でしたΣ(゚Д゚)
開演前に、「この人、知り合いの人がいっぱい来てて、ずっと挨拶して回ってるなぁ〜」って思ってたのですがそりゃそうです!!
実は、私の周囲玉村さんの関係者で顔見知りの人達に囲まれてて1人浮いててどうしようかと思ってた(ーー;)
しかも、超人見知りが激しい性格なので曲の感想を言えばご本人喜ばれるの分かってたのに、伝える勇気が無くてどうしていいのか分からず休憩時間はスマホ触ってたし(汗)
元々はヴァイオリンとピアノの為の曲をチェロに編曲されたそうです。
指で弾くチェロの低めの音が、温かい春の雨音のようで優しい素敵な曲でした(*˘︶˘*).。.:*♡
そういえば、現在チェロソナタを作っていて今度北口さんが演奏するって話を聴いた記憶が(うろ覚え)
この曲だけ唯一楽譜を見て演奏されてました。
休憩後はG.リゲティの「無伴奏チェロソナタ」
古典から現代音楽。
バッハもそうなんだけど、頭がお馬鹿なので現代音楽も旋律の核が掴めないので
「???」状態になります(ーー;)
でも、民族的な濃い香り?感じたり、ムッチャ難しそうだなぁ〜と思ってるウチに2楽章だからか「え?もう終わり?」って状態で、何とな〜くモヤっと感が(笑)
コレも現代音楽独特の余韻かな??
最後は北口さん編曲のバッハのシャコンヌ。
「白鳥」がヴァイオリンで演奏されたら変なように、他の楽器で曲が演奏されるとおかしいのですが...と、前置き。
私は心の中で「今日は既に他の楽器の曲をやってますけど(汗)」って密かに突っ込んでました(ーー;)
「いい曲はどの楽器が演奏しても名曲なので、編曲となってるけどキーをチェロ用に落としただけなんですが」と、謙虚な発言。
それだけでも凄く大変な労力だと思う...
そして、始まった北口さんのシャコンヌの演奏。
緊張感と音に対する集中力が凄くて引き込まれました。
何て云うのか息をするのも忘れる状態。
圧倒されたです...
プログラムが終わりアンコール。
メインがバッハで宗教的な真面目な曲だったのでと云う事で楽しめる選曲。
1曲目がジャズチェロ奏者マーク・サマーの曲(タイトル謎です)
今回初めて演奏の曲だそうです。
叩いたり、指で弾いたりリズムを刻んでいって完全に別の楽器状態で楽しい曲でした。
2曲目が北口さん編曲の「ルパン三世のテーマ」
前に一度聴いたことが有るけど、もう一度聴きたいと思ったので嬉しかったですヽ(=´▽`=)ノ
しかし、コレがご自身の編曲と知って驚きました。
北口さん、絶対にチェロのジャズをかなりやられてる!!
完全にジャズでオサレでバーにいる気分になる演奏。
こちらも弓で弾くだけで無くて指で弾いたりチェロの多芸さを楽しめる演奏でした。
機会が有るなら是非この演奏は聞いて欲しいなぁ〜
最後はバルセロナの古本屋で少年時代のチェロの神様パプロ・カザルスが発見したバッハの無伴奏チェロ組曲。(前回の演奏会で細かい事は北口さんが解説してくれました)
そのパブロ・カザルスが編曲、よく演奏されたカタルーニャ民謡「鳥の歌」で演奏会は終わりました。
記憶力悪いのでアンコール曲間違ってたらスミマセンm(_ _)m
普通チェロのバッハ演奏会って云ったら無伴奏チェロ組曲のイメージ有るけど、違った角度のバッハの曲を色々聴けて楽しい演奏会でした。
何時も思うのだけど、お忙しい筈なのに曲を完璧に暗譜し完全に自分のモノにするには陰で相当努力されてると演奏を聴いたら伝わってきて北口さんには本当に頭が下がります。
北口さんジャズがお好きみたいだから、団員さんでジャズの活動をやってるホルンのみむたんさんやトランペットの小曲さんと一緒に演奏とかやってくれると嬉しいなぁ〜(*´ェ`*)ポッ
◆プログラム◆
J.S. バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565
(北口大輔編)
J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番
Y.タマムラ:無伴奏チェロのための「スプリング・レイン」
G.リゲティ:無伴奏チェロソナタ
J. S. バッハ:シャコンヌ
(無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004より第5曲 )
(北口大輔編)
◆玉村洋平さんの公式サイト◆
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