くつろぎコンサート アルカイック ウィンド アンサンブル

2016年10月10日(月)

「くつろぎコンサート アルカイック ウィンド アンサンブル」

アルカイックホール・ミニ

一年に一度毎年秋にアルカイックホール・ミニで開催される木五+ピアノのアンサンブルの演奏会です。

知ったキッカケは2年前にファゴットのピロシさん(村中さん)が活動してる木五のWindQuintet SONORITEというアンサンブルのブログの記事にお知らせの記事が有ったからでした。
メンバー見たらビックリな豪華さだったのですが2年前は他に予定を入れてて行けず、昨年聴きに行って面白すぎたので来年も行くぞ!!と、決めてました。

因みに、結成当時はこのBlogのソノリテは活動してたけど...
皆の所属してるオケがバラバラで時間を作って集まるのが難しい為か、現在は年に一度の春に公演になってます(多分)
今、勢いの有る若い子達ばかりなのでお時間が有れば来年春に行かれるのをオススメします(*´ω`*)
...特に、私のようなミーハー人間は嬉しいです(笑)

話は横道にそれたけど、今回聴きに行った「アルカイック ウィンド アンサンブル」はこのメンバーです↓↓
左から
大フィルの大島弥州夫さん(オーボエ)、
京響の小谷口直子さん(クラリネット)、
大西隆弘さん(ピアノ)、
フリーランスの三谷政代さん(ホルン)、
京響のピロシさん(村中宏さん)(ファゴット)、
京フィルの市川えり子さん(フルート)
になります。

↓より画像をお借りいたしましたm(_ _;)m
...大島さん(追っかけに近い状態になっている)とピロシさんがメンバーなら絶対に行くはずだと私の趣味知ってるなら思われる筈です(;´Д`)

そしてコチラがアルカイックホール(ミニの方だけど)です。

私のように阪神地区在住の人間は、JR尼崎か阪急塚口でバスで行けば梅田まで出て阪神電車に乗るより楽だと今回判明(ーー;)

1曲目はプーランクの「ノヴェレッテ」。
木五のオープニングの王道???
ポワポワ〜ってした感じが癒やされて何回聴いても素敵な曲(*˘︶˘*).。.:*♡

木五ってど真ん中がホルンのイメージが有るのだけど、ファゴットのピロシさんがど真ん中でした。

...実は前のおじさんが座高高くて見事にピロシさんと被ってしまい姿が殆ど見えなかったのが残念だった(´;ω;`)ウッ…
相変わらず、爽やかな雰囲気の好青年でした。
なんとな〜く、春にソノリテの演奏会で聞いた時よりも、音がシッカリとしてて「土台」って感じの存在感を漂わせてました。
普段京響は遠くて演奏を聴きに行けないせいか、成長を感じました。
ど素人なので大間違いな事を言ってるのかもしれませんが(;´Д`)

演奏の出だしとか、目で合図して指示してるのが大島さんで更に小谷口さんがそれを受けて全体をまとめてるなぁ〜って印象を受けました。
まとめ役がキッチリしてるので、それぞれが自分の演奏に集中出来てて音に迷いみたいなのが感じられなかったような気がします。

演奏が終わり舞台袖に退場する時に、大島さんが1番最後まで立ってて他のメンバーが大島さんの前を通る時ににこやかに微笑んで労ってたのも印象に残ってたなぁ...

2曲目は山田耕筰の「"この道"を主題とする変奏曲」
山田耕筰が唯一作曲したフルート曲だそうです。
演奏はフルートの市川さん。ピアノ伴奏が大西さん。
楽譜は絶版らしいのですが、所持してる方から提供されてこの日演奏出来るようになったのだそうです。
アホなんで変奏がどうなってるのかよく分からなかった(;´Д`)のだけど、昔の日本人作曲家なのにそんな感じのしない?と表現したら良いのかな?フルートらしい綺麗な曲でした。


3曲目はタファネルの「木管五重奏曲」ホルンの三谷さんが曲の説明。
ど素人なので意味は謎だったのですが、音の変換がややこしいので譜読みが大変な曲らしいです。
休憩後に大島さんが登場した時に「さっきの事分かりましたか?」って客席に質問してて、舞台袖の話聞いてた出演者の方々「???」だったそうです(笑)
ホルンは難しい楽器だって聞くからなぁ...

このタファネルの曲、確かにぶへー!!ってなる複雑な曲でした。
オーケストラの曲を思わせるかと思ったら、それぞれの楽器の長所も生かしてる感じしました。
今回演奏された曲で1番インパクトが有って印象に残りました。

休憩後に遂に話担当の大島さん登場。
「しゃべり担当の大島です」と、毎年お馴染みの自己紹介からスタート。

曲の紹介は超サラ〜っと話して「詳しく知りたい人は後でネットで調べてください」と、コレも他に話をしたい時の大島さんの毎年お馴染みのパターン。

そして、ここからがメイン。
オーケストラの皆が気になる事のお話。

まず、吹奏楽の学生の子が上から見てて疑問に思う事。
「貧乏揺すりみたいに足を前後にスリスリ〜としてるのをよく見るけどアレは何?」
の説明。「あっ!!普段よくネタで話してる事だ!!」と、思ってたら...
「知ってる人も居ると思いますが」とその後付け加えられてました(笑)

トップの人のソロパートの演奏が良かった時に舞台上では「良かったぞ!!」と言ったり観客から分かるような事が出来ないので無表情で足だけスリスリ(椅子に座り実際やってました)するとの事。

後ろの人だと椅子をポンポンと叩いたりとか、「今の出だしは早かったぞ!」と、目で合図したり演奏中ずっと何かのサインを出したりしてるそうです。

そして、イケメンのピロシさん指名して舞台に登場させました。
ピロシさん明らかに「何を質問されるんだろう???」とビビってたのが伝わりました(笑)

そんな雰囲気を察してか、「実は余り打ち合わせをしてません」と、フォロー。

内容はセカンド奏者の事。(ピロシさんは京響のファゴットのセカンド、大島さんは大フィルのオーボエのセカンド)
セカンドはソロパート担当のトップの人のテンションを上げさせて気持ちよく演奏させるのに気を配ってるの大島さんの発言にピロシさん、
「うちはシッカリしてるから大丈夫ですよ」
確かに京響のファゴットは演奏後にお互いハイタッチしたりしてるものね...
完全にピロシさんは弟状態してる。

それを聞いた大島さん
「ウチはそんなんばっかりですよ!!」
...確かにあの二人は、違う理由でムラが有るから面倒見なければいけないのハタから見ても分かる。
笑い話だけど、こういう事をネタで言うのは大フィルオーボエチームが仲良しの証拠よね〜(*´ω`*)

...そして、その面倒見てテンション上げさせ無ければイケない人にはオーボエトップ二人に追加して間違いなくフルートトップうえたんさんも含まれてるよなぁ(小声)
私、うえたんさんのソロパートの後で大島さんが足をスリスリしてたのを見た事ある(ーー;)

マイクを渡されたピロシさん曰く、ファゴットはオーボエの後ろだから、オーボエにも合わすけどファゴットは低音パートなので他の低音楽器のチェロやコンバスに合わす事も多いそうです。
セカンドファゴットは低音のコントラファゴットとか使うから意識するそうです。

続いて話は一転して、「フラブラと言うのが有るのですが」と話をきりだす大島さん。
奏者自身がその単語を口にするとは思わずビックリΣ(゚Д゚)
今回聞きに来てる人がそういう種類の人がいないと判断したからみたいでした。

「フラブラ」をご存知無い人の為に...
定期演奏会などは特に、固定の人が音楽を楽しむ為に来てるので演奏後は余韻を楽しみたいのに場の空気を読めない人が演奏後すぐに「ブラボー!」と叫ぶ事で、余韻台無しにする行為です。
Twitterなどでは、酷いブラブラする人が居ると話題の中心になります(ーー;)

大島さんは簡単に説明後、クラシックを始めて聴きに行かれる人は演奏後に「ブラボー」と叫ばなければならないと思ってますが、そんな事無いので止めた方が良いですと言ってました。(練習してからして下さいと...練習ってどうやるのだろう??)

良いブラボーは、更に興奮を盛り上げるのでブラボーと叫ぶ自体は悪い事では無いのだけど、「ブラボー」をちゃんと発音しないで「コラっ!!」と聞こえて、怒られてるような気分になる時も有るそうです。
「ブラボー」と叫ぶ時はちゃんと発音して下さいと言ってました。

確かに、フラブラも気になるケドそれ以上に私自身は「ブラピ!!」とか、何言ってるのか分からない変な叫び声の方が実は神経に触ります...

奏者の方って怒りを買いそうだからブラボー問題には話題を避けそうなのに、話題にしてくれてちゃんと分かりやすく説明してくれてチョット嬉しかった。

そして、デュレの「トリオダンシュのためのディベルディスマンより」の演奏。
曲のタイトルの「ダンシュ=リード」だから予想通り、オーボエ、クラリネット、ファゴットの三重奏でした。

最後の曲は木五+ピアノの王道曲のプーランクの「管楽器とピアノのための六重奏曲」の説明で登場したのは又もや大島さん(笑)
ご指名で呼ばれて舞台に登場したのは京響の小谷口さん。

今度の話題は指揮者について。
大島さんが指揮者は指揮棒をカンカン!!と叩いて演奏を止めて怒って威張ってるイメージが有るけど実際は皆さん丁寧で腰の低い人達ばかりだそうです。
(次に呼んで貰えないから、絶対にそんな態度は取らないと(笑))

小谷口さんにマイク渡して小谷口さんのお話。
「指揮者には色んなタイプの人が居まして...」
(。 ・ω・))フムフム...
「ハゲてる人とか」
そっちですかー!!って思わず突っ込んでしまったです。
尊敬するような凄い人とか、鈍くさくて助けてあげたくなるオッチャンとか、掌握して自分の音を出そうとする人や自由に演奏させる人とか色々いるそうです。

指揮者は音を1つも出すことは出来無くて奏者に任せる事しか出来ない状態。練習では指揮者の自分の中に持ってる音と奏者の人それぞれに持ってる音とのすり合わせをしていると仰ってました。

指揮者と奏者の関係は本番では観客に伝わってしまって悪い時はサーッ!!!と引いてしまうと言った後で「勿論、ウチのオケではそんな事は無いです!!」と力いっぱい否定する小谷口さん。
「僕の所も無いです!!」と、大島さん。

そして、最後に大島さんが小谷口さんに「一人だけ尊敬する指揮者を挙げて下さい」の意地悪な質問。
小谷口さんすっごく困ってました。
答えは勿論「広上さん」でした(笑)
どう答えるのか分かってて質問するとはイケズとしかww

小谷口さん、明るく気さくで面白い女性でした。

プーランクの「管楽器とピアノのための六重奏曲」は個人的にホルンが歌い上げる旋律が大好きなので、その部分になったら心の中で「キタ━━ヾ(゚∀゚)ノ━━!!」と喜んでました(笑)

最後はピアノの大西さんがご挨拶してアンコール曲の「ふるさと」で笑いと和やかな雰囲気の演奏会は終わりました。

来年の秋もこの演奏会は絶対にある筈!!と、既に今から楽しみです(*´ω`*)

◆プログラム◆

F.プーランク:ノヴェレッテ
山田耕筰:「この道」を主題とする変奏曲
P.タファネル:木管五重奏曲
L.デュレ:トリオダンシュのためのディベルディスマンより
F.プーランク:管楽器とピアノのための六重奏曲

◆アンコール◆
ふるさと

凄い長文になってしまったけど、ここ迄読んで下さり有難うございましたm(_ _;)m













しかも、大島さん大好きなので暴走凄いし...
この人の演奏を聴きに行くと何時も客席に笑いが有って皆がニコニコ笑顔で聴いてるあの雰囲気が好きなんだなぁ〜って再認識しました。
難しく考えないで、普通の人もクラシック音楽を楽しんで欲しい言う気持ちが伝わって来るのですよねぇ(*´ω`*)

黙ってれば色白でスラ〜としてて韓流スター系の爽やかな雰囲気のハンサムなのに、口を開いたら重低音の低い声と惚けた口調が相乗効果で「面白い人」と認識されるという...
ピロシさんはハンサムと言われてたのにㅠㅠ

予想では、次に面白トーク聞けるのは毎年のパターンだとクリスマス付近に有ると予想してるアフター・アワーズ・セッションの演奏会かしら???
アフター・アワーズ・セッションさんのホームページ↓