横山幸雄 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会

2016年9月22日(木)14:00

横山幸雄 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会

出演:
横山幸雄(ピアノ/Piano)
トリトン晴れた海のオーケストラ 

東京オペラシティ コンサートホール

昨年、都響のコンサートマスターの矢部さんが中心に指揮者を置かないで室内楽のように演奏するこの「トリトン晴れた海のオーケストラ(省略して※晴れオケ)」というオーケストラが出来たと知った時から気になってました。

コンマスの矢部さんを始め、オーボエの広田さん、クラリネットの三界さん、チェロの山本さん、コントラバスの池松さん、関西ではセンチュリーの松浦など好きな人etc

...だけど、私は関西在住で気軽に聴きに行けない状況で昨年の演奏会はスルーでした(´;ω;`)ウッ…

そして、偶然にショパン166曲を一日中暗譜でリサイタルをしギネスに認定もされた超人ピアニスト横山幸雄さんのデビュー25周年記念、ベートーヴェンピアノコンチェルト全曲演奏という超人プログラムのオケがこの「晴れオケ」と知りました。
...で、何気なくメンバーを見たら

  • コンサートマスター: 矢部達哉
  • ヴァイオリン:松浦奈々 会田莉凡 景澤恵子 小川響子 塩田脩 田口美里 直江智沙子 福崎雄也 三原久遠 大和加奈 渡邉ゆづき
  • ヴィオラ: 篠崎友美 瀧本麻衣子 千原正裕 福田道子 村田恵子
  • チェロ: 山本裕康 清水詩織 森山涼介 富岡廉太郎
  • コントラバス: 池松宏 小澤剛 助川龍
  • フルート: 小池郁江 斎藤光晴
  • オーボエ: 広田智之 大島弥州夫
  • クラリネット: 三界秀実 糸井裕美子
  • ファゴット: 岡本正之 佐久間大作
  • ホルン: 西條貴人 和田博史
  • トランペット: 高橋敦 中山隆崇
  • ティンパニ: 岡田全弘
私の大好きな大フィルの大島さんがいる!!!
しかも、師匠の広田さんと一緒!!Σ(゚Д゚)

広田さんと大島さんは師弟だからなのか、演奏する時の体の使い方(特に肘から下)がソックリで二人一緒に並んで演奏するのを見て(聴いて)みたいとずっと思ってました。
遂に念願が叶う!!!!!(∩´∀`)∩ワーイ(∩´∀`)∩ワーイ
と、ポチって遠征の決心!!!

ポチった後に10月に大好きなクラリネット奏者のポール・メイエがソリストの晴れオケの第2回定期演奏会が有ると判明したけどコレは諦めました(´Д⊂ヽ

横山さんは、関西では数年前は朝から晩までのショパン演奏会をやってくれたけど最近は普通の演奏会なので超人演奏会を聴きたかったのも有りました。

方向オンチなので迷子になるのか不安だったけど、駅と直結してて皆ホールに向かってたので迷子にならずに東京オペラシティに到着しましたε-(´∀`*)ホッ

関西のホールはフカフカの絨毯の黄色っぽくて明るさを落としたレトロな照明だけど、東京オペラシティは吹き抜けが印象的で明るくて都会的な感じのホールでした。

コチラが貼り出されてたスケジュール

超人プログラムなので14:00開演で実質終わったのは、18:30チョット過ぎだったと思います(汗)
時間だけ見ると長いようだけど、休憩がこまめに入ってて後半はテンション上がる曲ばかりなので全然平気でしたww

ベートーヴェンのピアノコンチェルトを最初から通して聴くことなんて勿論初めてで、単独で聴くと分からないけど1番と2番はハイドンのような古典的な香りがして、3番から曲の構造が堅牢でシッカリしてきて最後の5番「皇帝」は硬質でキラキラと華やかで、鼻歌が出そうな印象的なフレーズで「完成形」を実感しました。
個人的には「皇帝」は華やかすぎるので、3番と4番が丁度いい感じで好きだったりします。

横山さんは、休憩が入る度に衣装をお着替え。長い時間なので気分一新で聴くためのこれも工夫なんだろうなぁ〜
3番の真っ赤なピチピチ気味のテラテラ素材のシャツにはビックリΣ(゚Д゚)(笑)

横山さんと矢部さん、20年位前?二人がコンビのCD出されてたので、長い付き合いだというだけあって本当に横山さんのピアノがオケと完全に一致してて指揮者不在なのに、変化が多様で横山さんも矢部さんを始めオケの方々も楽しそうで聴いてて幸せになりました(*˘︶˘*).。.:*♡

1番印象に残ったのは「皇帝」の最後の横山さんのソロが消え入るようになった所で、オケの音が大きくなってハッとさせられましたΣ(゚Д゚)
あのコンビネーションが絶妙だったなぁ〜

「皇帝」が終わった後、テンション最高潮で「ゆきおぉぉぉー!!!!ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。」って心の中で叫んでしまったわぁ(ーー;)
横山さん凄いなぁって改めて思った。

「晴れオケ」の演奏は、最初の1音を聞いた瞬間は繊細で綺麗な印象。
1番、2番が古典的な雰囲気の曲だから上品で優雅な気分。

休憩の後の3番から一転、聴いてる私自身テンション上がりまくり状態になってあっという間に感じました。
奏者の皆様の硬さが取れて、スペシャリストの集まりなのでソロとか聴かせてくれて、指揮者居ない筈なのに統制が取れててメリハリ有って変化してました。
個人が自由にノビノビしてるけど、息が合ってるって感じ??
矢部さんがまとめてたらしいけど、東京オペラシティって2階の2列目まで柵の横棒が有ったせいで(関西のホールは2階の2列目に柵は無いです)見事に被って矢部さんの姿は見えなくて謎でしたㅠㅠ
矢部さん見たいので、ご対面の上手の横にしたのに_| ̄|○
...勿論、上手横にした最大の理由はオーボエの師弟コンビをガン見したいからです(小声)

素敵な幸せ気分になる演奏を聴けて遠征したかいが有ったわ〜
ベートーヴェンのピアノコンチェルト全曲。横山さんも晴れオケの仕上げるの大変だったと思うけど、素敵な時間を有難う御座いましたm(_ _)m

来年、晴れオケの演奏会有ったら聞きに行くの確定です(笑)

◆プログラム◆

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調《皇帝》Op.73


◆コンサートマスター矢部さんのTwitter◆
◆チェロの山本さんのTwitterとBlog◆

◆オーボエ広田さんのTwitter◆

◆ヴァイオリン松浦さんのTwitter◆

◆たぬ〜んのTwitter◆






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ここから毎度恒例の超個人的な事。

読響のティンパニの岡田さんが参加されてるのに気づかず、
「ティンパニの音が曲に自然と溶け込んで曲の雰囲気を更に盛り上げて素敵だわ〜」
と、ティンパニを見たら岡田さんΣ(゚Д゚)
参加されてるのに気づかなかったので姿を確認して驚きました。
都響関係者がメインの参加だと思ってたので...
岡田さんの演奏好きなのを再認識でした。

クラリネットの三界さんは、休憩時間中に毎回奏者の誰よりも早く舞台に出てヒョロ〜と細くて猫背気味に音出しを1人されてる姿がなんとも職人を感じて印象に残りました。演奏も地味ながらも職人なイメージを受けました。

職人といえば、チェロの山本さんも優しい音色が職人を感じたです。

コンバスの池松さんは、長時間椅子に座らず立って弾いてたらしいけど、私の席からは完全に死角だったので見えなかったのが残念ㅠㅠ

見えなかったといえば、大好きなコンマス矢部さんが予想外で見えなかったのが残念過ぎたㅠㅠ

そして、広田さん&大島さんのオーボエ師弟コンビ。
文書では表現出来ないのだけど、
「このオーボエの音は素敵過ぎるー!!!」
って聞いた瞬間感じる音でした。
大フィルで意識してないのにセカンドの筈なのに素敵過ぎて大島さんの音だけが耳に飛び込んで来る事有るのだけど、それがパワーアップ状態と表現したら良いのかしら????

三界さんの次位に広田さん下手から舞台に上がって音出ししてたのだけど、明らかに広田さんの様子を見てて2、3秒後に反対側の上手から大島さん舞台に上がって一緒に音出しして打ち合わせ。
その様子が師弟関係を凄く感じました。

以前から体の使い方が似てるなぁ〜って思ってたけど、見事にシンクロして動いてたから密かにウケてました(笑)

只、気合が入る時に左手の親指をオーボエから離してパーの状態にしてキーを上から指で抑えるのは大島さん独自のクセだなぁ〜とか、
今回広田さんを長時間見たけど実物の方が写真よりも彫りが深くて素敵だなぁ〜とか、
アホな事を思ってました(ーー;)

大島さん個人で言うと、凄い人達と一緒に演奏する事になって大変だなぁ〜って思って見てたせいか普段よりもピリピリとした余裕が無いのかな?って雰囲気を前半感じてて、4番の天井を仰ぎ見た辺りから普段の柔らかい歌うような演奏を楽しんでいる雰囲気を感じました、
私の妄想だと思うケド...

カーテンコールでは、客席を見て何時もの満面の超嬉しそうな大島さんスマイルを振りまいてて、私の方も向いてくれたので幸せ気分倍増状態になりました(*´ω`*)
この人の笑顔は本当に人を幸せにするわ〜

ここまで読んでくださった方は、普段よりも更に変な事ばかり書いてしまって申し訳ありませんm(_ _)m

音楽的なちゃんとしたのは他の方の記事を読んで下さいとしか毎度の事ですが言えないです(ーー;)